肩の痛み・肩関節疾患について(腱板断裂・五十肩・石灰沈着性腱炎など)

肩関節とはどのような関節か

肩関節とはどのような関節か

肩関節は人体の中でも最も大きく動く関節であり、腕を上げる、回す、背中に手を回すなど多様な動きを可能にしています。

一方で股関節や膝関節のように体重を支える関節ではないため、軟骨がすり減って起こる変形性関節症は比較的少ない関節です。

その代わり、肩関節は筋肉・腱・靭帯などのバランスによって安定している関節であり、筋肉の機能低下や腱の損傷によって痛みや機能障害が起こりやすい特徴があります。

また肩の痛みは、症状が進行するまでレントゲンで異常が見えないことも多く、

・五十肩と言われて長期間リハビリを受けている
・原因がわからないまま痛みが続いている

といったケースも少なくありません。

当院では、MRIや超音波(エコー)による画像診断を早期に行い、原因を明確にしたうえで治療を行っています。

当院の肩関節診療の特徴

当院では肩関節疾患に対して、以下のような診療を行っています。

■ MRI・エコーによる早期診断

肩の痛みの原因としては

・腱板断裂
・五十肩(凍結肩)
・石灰沈着性腱炎
・インピンジメント症候群
・肩関節脱臼
・変形性肩関節症

などさまざまな疾患があります。

これらは症状が似ているため、正確な診断が重要です。

当院では1.5テスラMRIと超音波検査を用い、腱や筋肉、靭帯の状態を詳しく評価します。

■ 運動器リハビリテーション

肩関節は筋肉のバランスが非常に重要な関節です。

特に

・体幹
・肩甲骨周囲筋
・腱板筋群

などの機能を改善することで痛みが軽減することも多くあります。

当院では理学療法士による専門的なリハビリを行い、肩の機能回復と再発予防を目指しています。

■ エコーガイド下ブロック・ハイドロリリース

肩の痛みに対しては

・エコーガイド下ブロック注射
・ハイドロリリース

などの治療も有効です。

当院ではエコーを使用して原因となっている部位を確認しながら正確に薬剤を注入します。

漫然とヒアルロン酸注射を繰り返すのではなく、原因部位に対して必要最小限の治療を行うことを心がけています。

特に

石灰沈着性腱炎
・夜間痛を伴う凍結肩
・腱板断裂による引っかかりを伴う痛み

などでは、ブロック注射が有効なことが多くあります。

■ 必要に応じた手術治療

保存治療で改善しない場合には、手術治療を検討します。

当院では

・関節鏡手術
・腱板修復術
・関節唇修復術
・人工肩関節置換術

など、できるだけ体への負担が少ない手術方法を提案しています。

主な肩関節疾患

肩の痛みの原因として多い疾患には以下のものがあります。

五十肩(凍結肩)

肩の痛みと可動域制限を特徴とする疾患です。

・夜寝ていると痛みで目が覚める
・腕が90度以上上がらない
・安静にしていても痛む

といった症状がみられます。

自然に改善することもありますが、長期間痛みや可動域制限が残る場合もあるため適切な治療が重要です。

▶ 五十肩(凍結肩)について詳しくはこちら

腱板断裂

肩の腱板という腱が断裂することで起こる疾患です。

・腕が上がらない
・動かさなくても肩が痛い
・力が入らない

などの症状が特徴です。

腱板断裂は五十肩と誤診されているケースも少なくありません。

▶ 腱板断裂について詳しくはこちら

石灰沈着性腱炎

腱板の中にカルシウム(石灰)が沈着することで起こる疾患です。

急性期には

・突然の激しい肩の痛み
・夜間痛
・肩を動かせない

などの症状が出ることがあります。

エコーガイド下で石灰を吸引することで改善する場合もあります。

▶ 石灰沈着性腱炎について詳しくはこちら

反復性肩関節脱臼

肩の脱臼を繰り返す状態です。

スポーツなどで脱臼を繰り返す場合、**関節唇修復術(バンカート修復術)**などの手術を行うことがあります。

▶ 反復性肩関節脱臼について詳しくはこちら

変形性肩関節症

関節軟骨の摩耗により痛みや可動域制限が生じる疾患です。

膝や股関節に比べると少ないですが、腱板断裂を伴う場合などには人工肩関節手術が必要になることもあります。

▶ 変形性肩関節症について詳しくはこちら

このような症状がある場合はご相談ください

・肩が上がらない
・夜寝ていると肩が痛い
・腕を上げる途中で痛む
・肩に引っかかり感がある
・スポーツで肩が痛い

これらの症状は、五十肩だけでなく腱板断裂や石灰沈着性腱炎などが原因のこともあります。

レントゲンでは異常が見えない場合も多く、MRIや超音波検査による評価が重要になることもあります。

肩の痛みが続く場合は、早めにご相談ください。

PAGE TOP